40代 独身で婚活に再度挑戦する、という人が増えています。なぜなのか?

コロナ過でどのように40代女性の思考の変化が生まれ、
婚活に積極的になったのか。

この記事では、
40代で婚活と決心したマリさん(仮名)のケースをまとめています。

 

40代 独身の現実

「触れる心地よさ」

テレビを見ているときに飛び込んできた言葉に、食器を片付けようとした手が止まりました。
たぶん生地の柔らかさをアピールするCMだったと思います。

 

「触れる」そういえば最近人と触れ合っていない。


30代半ばでモト彼と別れて以来、出会いはあったけれど
つき合うにはいたらず気づけば40代前半になっていました。

 

私このまま結婚しなかったら

誰とも触れあわずに終わっていくんだろうか

と考えると、とてつもないさみしさにおそわれたのです。

 

30代の婚活

街コンでの出会い

30代半ばで出会った恋人とは街コンで知り合いました。

当時街コンは、社会人同士が恋人を探すのにカジュアルな出会いの場としてにぎわっていたのです。
ネットで検索すれば、たくさんの企画が並んでいました。

私が選んでいたのは同世代が集まるおしゃれなイタリアンなどの飲み会が多かったです。
食べたり、飲んだりが好きだから同じような人がいるかなと思い飲み会によく出かけていました。

当時は30代前半。
石田ゆり子さんみたいな清潔感があるとよく言われ、街コンに出ると声をかけられることも多かったんですよ

まわりの友人は結婚し出す子もちらほら出てきて、私も35歳くらいまでには結婚するものと思っていました。

 

次に付き合う人とは結婚したいなとぼんやり思いながら、
けれど子どもが欲しいとか安定が欲しいとかはあまり思っていませんでした。

年の離れた兄がいて一人っ子のように育ったからか、一人でいるのが苦にはならないのです。
元カレは私が二次会に行こうか迷っているときに声をかけてきてくれました。

「よければ二人で飲みませんか?」

お互い同じアーティストが好きなのがわかり意気投合したのです。

 

3年付き合った彼との別れ

付き合いは順調でした。

元カレは営業で忙しく、出張も多かったです。
けれど一緒に美味しいものを食べたり、映画を見たりと楽しい時間をともに過ごしました。

何度も触れ合って、お互いの体温を感じながら眠りに落ちる瞬間は「一人じゃない」と思えた
永遠に続くかもしれないと錯覚するような幸福感でいっぱいでした。

結婚の話もちらほら出ていました。

「このままずっと一緒にいたいね」
「これからもこんな関係が続くといいな」など

将来を約束するものではなかったけれど、
いつかこの人と一緒になるんだろうなと、ぼんやりとした幸せを思い描いていました。

そんな関係も私が35才のときに終わりをつげたのです。

 

彼のお父さんが倒れ家業を手伝うために東京を離れることになりました。
「ついてきてくれる?」といわれ即答できませんでした

まりさん01

私が描いていた未来は彼と私の世界で、家業やお姑さんとの生活は想像に入っていなかったのです。

即答できない私に彼はため息をつきながら
「田舎にきてくれなんて強くいえないや」と言いました。

元カレは優しくていつも私に無理はさせないし、嫌がることもしたことがなかったのです。

振り返れば「あのときもう少し強引に言ってくれたら、結婚して田舎にいったかもしれないな」とも思います。
けれど全く知らない田舎へいき、家業を手伝う彼を支えることが私にはできないだろうなとも思うのでした。

私は昔から強く何かを望んで手に入れるということがありませんでした。
彼にすれば結婚をうるさく言うでもなく、忙しくても文句も言わない、

会えば楽しいけれど人生をともにするにはどこか頼りないと思ったいたのかもしれないですね。

婚活からしばらく離れた時期

35歳で元カレと別れ、しばらくは一人でも楽しく過ごしていました。

35歳をすぎると友人たちは2極化していきました。

どうしても結婚したいと婚活に精を出す友人と

結婚はあきらめ仕事や趣味に邁進する友人。

私は情熱をかける仕事や趣味があったわけではないけれど、
どうしても結婚したいという気持ちもなかったので婚活から一時期離れました。

婚活をやめて友人と美味しいものを食べにいったり、旅行を楽しんだりしていました。

恋人に「ついてきてくれる」と言われて即答できなかったのも今ではわかります。
私には誰かと人生をともにする覚悟が足りなかったのだと思います。

 

元カレのお父さんが倒れたように、

人生はいつ何が起こるかわからないですよね。
そんな時、わりを食うのはいつも女性だと感じます。

例えば彼のお父さんの入院が長引いたりリハビリが必要となれば私が仕事をやめるか、
時間を短くするなどする必要があると思います。

私は仕事に誇りがあるとか強い使命感を持ってしているわけではないけれど、
パートナーに何かあったとき彼の家族の何かまで背負う覚悟がないのだなということに気づいたのです。

結婚に覚悟がない私は、婚活や出会いに少し臆病になったのかもしれません

 

40代になったと同時にコロナ禍に出かける機会が減った

30代後半はあっという間にすぎました。

仕事も忙しくなり家と職場の往復にもなっていました。
友人に誘われ出会いの場に行ったけれど、明らかに声をかけられる機会は減りました

若く見えると若いの違いを肌で感じたのです。

男性に結婚願望がある場合、子どもが欲しい人がほとんどです。
私のように35歳をすぎると結婚対象外と見る人が多いように感じます。

そして2年前からのコロナ禍になり会社の方針で在宅ワークをするようになり、出かける機会が極端に減りました。

マリさん、ふれあいたい40代

在宅ワークも初めのうちはよかったんです。
片道40分ほどの電車通勤がなくなると自分の時間は増えたし、
何より朝の弱い私はギリギリまで寝る時間が確保できたのはありがたかったです。

 

人目に触れないというのが、こんなにも心も体も老けこませるのかと感じたことも事実です。
家にいる時間がふえると身なりに構わなくなってきました。

さすがにZOOM会議があるときはそれなりの格好をします。
けれど出勤するときに履いていたタイトスカートなんてもう何ヶ月も履いていません
ヒールの靴よりも近所のコンビニにいくサンダルの方が自分の足になじんできました。

好きだった月1回のネイルも誰に見せるわけでもないのでやめてしまいました。

ふと鏡を見たときに、自分の老け込み方にギョッとしたことがあり、
それから在宅ワークでも眉を描いてとチークくらいはするようにしました。

人に見られないことが、こんなにも見た目に大きく影響が出るんだなと感じましたね。

 

2、3日誰とも話さない日のさみしさ

在宅ワークになると2、3日誰とも話さないこともあります。
正確には会議で話しているから、声は出しているけれど会議で話すのではなく、

いわゆる雑談がなくなったと感じます。

「今日は天気いいですね」
「それどこで買ったの?かわいい」

など

場をつなぐためや円滑なコミュニケーションをするための雑談
すっかりなくなってしまいました。

会議では中身のある話をしているけれど、常に評価を気にするので疲れるのです。

私が求めているのは他愛ない雑談です。

「今日スーパーでこれが安かったんだ」
「明日ご飯何しようか」

中身のあるようなないような、どうでもいいといえばいいような、そんな雑談。

結婚していれば元カレとそんな会話もしたかもしれないなと想像してみます。
けれど、元カレは疲れると無口になるタイプだったから結婚してても、
自分の想像通りの結婚生活が遅れていたとも限らないですよね。

 

マリさん

最近はひとりごとが増えたなと感じます。
テレビをみて笑い「それ違うんじゃない」とテレビ画面と話している。

静かな部屋に響きわたるテレビの笑い声に、どうしようもないさみしさを感じることが増えてきました。

 

触れあいたい

そんなある日「触れる心地よさ」と言う言葉がボンと私の中に入ってきたのです。

生地の心地よさを言っていたのだけれど、
誰かと話したいひとりはさみしいの先にある

「触れ合いたい」という

自分の本音が炙り出されたようで気恥ずかしくなりました。

 

私はこのまま誰にも触れられずに終わるのかな。

この先も恋人ができなければ触れられないんだろう
と考えると無性に寂しくなってきたのです。

私なんのために生きてるのかな、とまで考えてしまい眠れない夜をすごすこともあります。

指先に熱を感じる触れ合いがほしい

思えばモト彼と別れてから、誰とも触れ合っていないのです。美容室や整体でツボを押される快感も癒されます。けれど私が求めているのは指先に温度を感じる触れ合いなんです。

実はモト彼と別れてから少しいい感じになった人はいました。お互い少し酔っ払っていて、気が大きくなったからか、人気がまばらな道を手をつないで駅まで歩いたのです。久しぶりに触れ合った男性の手は大きくゴツゴツしていて手のひらをぎゅっとされただけで、体の奥もぎゅっとされたように感じました。

けれどそれ以後何回かLINEのやりとりはあったけれど予定が合わず、付き合うにはいたらなかったのです。あのときの感覚を時々思い出して胸がキュンとなることもあるのですよ。
自由に好きなところにいけるときはこんな風には思わなかったんですけどね。

自分の本音に気づかないように外に出て、感情にふたをしていたのかもしれないですね。けれど家にいる時間が増え人と合わない時間が増えると、誰かと話したい触れ合いたいという感情が湧き出てきてしまったのです。

つながりを求めて

どんなつながりを求めているのか

私は男性と話したいし触れ合いたいと思っても誰でもいいというわけでもないのがやっかいな部分でもあります。私はどんな風につながりたいと思っているのか考えてみました。いつも恋人のことを考えているような、恋人中心の若い頃のような恋愛はもうできないと思うんです。

平日はお互い仕事を頑張って、週末にお互いの家を行き来するような感じがいいな。休みのたびにどこかに出かけるイベントのようなデートよりも、近所のスーパーに行って一緒にご飯を作って一緒に動画をみて笑い合えるような関係がいい。
それだと一緒にみる動画の趣味が一緒の方がいいのかな。料理も一緒に作るのをめんどくさがらない人がいい。そんな人いるだろうか?ささやかなつながりを喜び合えるような、つかず離れずの関係が理想だなと思います。

いまさら婚活しても大丈夫?

自分の求めている人が分かってきたけれど、年齢的に婚活しても大丈夫なのか不安にもなってきました。40代前半からの婚活。誰かの人生を背負う覚悟がないから恋活になるのかな。35歳をすぎて声をかけられることが減ることをまのあたりにしてからさらに時はたっているけれど大丈夫だろうか?

今さら出会いの場に行ってもみじめな思いをするだけじゃないかと不安になってきました。ネットで40代50代の出会いの場を検索してみると、感染予防をしながら少人数で開催しているところもあるのを見つけました。

出かけてみて相手にされないみじめな思いをしても、何もせずに一生誰とも触れあわないでこのまま終わっていくよりは行動してみよう。聞くは一瞬の恥聞かぬは一生の恥とも言うではないか。一度きりの出会いの場も恥はかきすてである。

40代 独身 友達作りのまとめ/私らしく生きていく

結婚という形にはこだわらない、けれど恋人はほしい。こんな風に考えるのはわがままかな?恋活にくる男性は皆結婚したいと思っているのだろうか?考えてもしょうがないことが頭をぐるぐる回ってくるのをブンブンふって頭から飛ばしていく。

とりあえず服でも買いにいこう。
この2年出かけるような服は買っていないことに気づく。

久しぶりにタイトスカートもいいなと想像してみる。ネットショッピングもいいけど体のラインも変わってしまったし試着できるお店にいこう。久しぶりに心浮き立つ予定を入れたことにも驚いた。出かけたり、自分をよく見せようとするなんて本当に久しぶりということに気づく。

人生80年といわれています。40代なんてまだまだ折り返し地点。人と話す機会が減り、この先誰とも触れあわない人生はいやだという思いに気づいてしまったので、私のペースで恋活をしていこうと思いました。